2022.10.14

彩りと個性豊かな野菜料理で、身体も心もととのうランチ「Terra」

膳所駅と湖岸道路を結ぶときめき坂から、少し脇道へ入った小さな建物の1階。Terra（テラ）は、野菜や穀物・豆類など、植物性素材のみを使ったヘルシーなおばんざいがそろうおしゃれなデリカフェです。窓に貼り出されたかわいい料理写真に心惹かれて近付くと、メニュー黒板やドアに「畜産肉・たまご・乳製品は使用しておりません」と書かれているのに気付きます。

店内に一歩入るとまず目に入るのが、植物性素材のみで作った色とりどりのおばんざいが並ぶショーケース。これらの豊富なデリから日替わりで5品も味わえる、おばんざいセット（1,200円）がランチタイムの一番人気です。できる限り安心・地産地消の素材でと選ばれた、オーガニックや近郊農家の作る野菜が、煮たり揚げたり炒めたりマリネしたりと多彩な調理法で、彩りも豊かなカフェランチに大変身！ 添えられたお味噌汁も、昆布とシイタケの出汁という徹底ぶりです。

植物性素材だけなんて、物足りないのでは？ と思うかもしれませんが、中華やトマト、照り焼きやヴィネガーと多様な味付けを施されたおばんざいは、個性も味わいも豊か。とろりと柔らかいナス、パリパリとした歯触りのレンコン、プチプチのひじきなど食感のバリエーションも豊富なうえ、大豆ミートやおからこんにゃく、厚揚げといった噛みごたえのある食材も盛り込まれ、舌もお腹もしっかり満たされます。

肉の脂っこさや濃い味に疲れた体がすっきりリセットされるようなTerraのおばんざいは、健康を気遣う人や女性に圧倒的人気を誇ります。そしてその背景には、店主の松村恭子さんが抱く、環境や動物に対する慈しみの心も。「犬・猫の保護活動に携わる方々を応援するうち、環境破壊を引き起こし動物にも苦しみを与える、現代の集約畜産のあり方に疑問を持つようになったんです。おいしさや健康がきっかけで来店された方にも、少しずつ情報を発信していけたら」。

近年では環境保護や動物福祉の観点からベジタリアンやヴィーガンを選ぶ人も増え、「週に1日肉を食べるのをやめよう」という「ミートフリーマンデー」運動も世界的な広がりを見せているそう。とはいえ下ごしらえに手間暇のかかる野菜料理は、自分で作るのは面倒だったりワンパターンになったりしがちです。そんなとき、創意工夫にあふれたTerraのおばんざいなら、日々の食事に一品プラスすることで不足しがちな栄養素を補ったり、新しいおかずのヒントになったりしてくれそう。健康も環境も生命も大切にする料理で、身体も心も整うおだやかな時間を過ごしてみませんか？



おばんざいのテイクアウトは1パック400円前後から。3種類もあれば2人が満足できる一食分になる

 



店内にはカウンター6席と1テーブル2席。豆乳orアーモンドミルクのラテやマフィンなどカフェメニューもスタンバイ

 



ときめき坂を少し西に入った小さな建物。目立つ看板がないので見落とし注意！

 

＜営業データ＞

住所／大津市馬場2丁目6-17

電話／080-4238-4712

営業時間／11:30～18:00（弁当注文と店内飲食はLO 17:00）

定休日／日・月曜

駐車場／なし

※料理の価格は食材の価格変動に応じ今後変更の可能性があります



 

「Terra」のInstagramは☛こちら