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2025.01.31

カリカリ食感のかりんとう饅頭「光風堂菓舗」


京阪びわ湖浜大津駅のすぐ近く、徒歩なら10分ほど。レトロなアーケードが印象的な「長等町商店街」に店を構えるのが、1902(明治35)年創業の「光風堂菓舗(こうふうどうかほ)」です。2023年12月、すぐ近くの「丸屋町商店街」から移転し、長らくクローズしていた喫茶コーナーも復活させました。

店頭を賑わす「かりんとう饅頭」(130円)は、20年ほど前に登場した、このお店では比較的新顔のお菓子です。ひとくちかじると、カリカリ・ザクッと、饅頭とは思えない驚きのクリスピー食感! 中のこし餡も、あっさりとしながら存在感のある深い味わいです。

「ビターチョコ」(200円)や「味噌あん」(200円、5月下旬販売開始予定)といったバリエーションもそろい、小ぶりなサイズのためもあって、「もう1個、いやもっと食べられるかも?」とついつい手をのばしたくなる誘惑にかられる、何とも罪なお味。

「おはぎのように、日常的に気軽に食べられる和菓子がうちのメイン。素材を大切にしながら添加物などを極力入れないのが、こだわりといえばこだわり」と語るのは、4代目店主で和菓子職人の小南利光さん。かりんとう饅頭誕生のきっかけは、特注で大島饅頭を作ったことだそうです。

大島饅頭とは利休饅頭とも呼ばれ、黒糖入りの生地であんを包んだ定番の蒸し饅頭。見た目は素朴だけれど黒糖の香りが滋味深いこのお菓子を「揚げてみたらさらにおいしいのでは?」と思い付いき、試行錯誤の末に、現在の軽やかな歯ごたえにたどり着いたのだそう。

取材の合間にも次々と地元の常連さんが店を訪れ、「今日はもう『いちご大福』売り切れなんやね」「そやねん、ごめんな」「そしたら、豆大福ある分、もらっていくわ」などと気さくなやりとりが飛び交います。「地元ファースト」をモットーに長年続けてきたお店の、愛されぶりが伝わってきます。

保存料などを使わず丁寧に手づくりしているため、こちらのお菓子は日持ちがしません。その日に食べるおやつを買いにふらりと訪れたい一軒です。


大きな「博多あまおう」が手に入る3月ごろまでの期間限定商品「いちご大福」(400円)


八百屋や肉屋などが立ち並ぶ「長等町商店街」の一角。和菓子の名前ののぼりが目印


創業当時に使われていた和菓子の木型や、古伊万里の蕎麦猪口(そばちょこ)が飾られる店内

<営業データ>
住所/大津市長等2-3-27
電話/077-522-2343
営業時間/10:00~17:00
定休日/水曜・日曜・祝日
駐車場/なし




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