2021.11.05

川の上のカフェ”でティータイムを

 

月一限定！明治時代の貴重な建物を利用した
「洗堰（あらいぜき）レトロカフェ」

心地良く通り抜ける風を感じて

　1905（明治38）年、琵琶湖の水位調節のため瀬田川に造られた旧瀬田川洗堰（南郷洗堰）。1961（昭和36）年に新たな堰が下流にできたことでその役目を終え、普段は立ち入ることのできなくなったこの施設が、毎月第4土曜日限定で、オープンカフェに変身します。

　「洗堰レトロカフェ」と題するこのイベントの開催日には、瀬田川に突き出た無骨なレンガ造りの堰の上にパラソルやテーブルが並べられ、まるで川の上に浮かんでいるような極上ロケーションのカフェが出現。
紅茶専門店の日替わり紅茶や、グアテマラとキリマンジャロを主体にしたオリジナルブレンドコーヒー、青森県から直送のストレート果汁りんごジュースなど、こだわりのドリンクがカンパ制で楽しめます。

　イベントがスタートしたのは2009年。市民や学生のボランティアなどにより運営されており、カンパも運営費用にあてられています。「かつて活躍したこの施設が忘れられてしまわないよう、ここで“新しい思い出”を紡いで欲しい」と主催の佐々木和之さん。旧洗堰のことを知ってもらうために自ら解説も行なっていて、見どころや歴史について聞くことができます。例えば、水門を開閉する際は大きな角材を人力で上げ下ろししていたので、全閉・全開するのに1〜2日もかかっていたそう。
　レトロな雰囲気漂う貴重な場所で、川のせせらぎに癒やされながらゆったりとした時間をぜひ。




店先にはサイクルラックも設置。サイクリングの途中に訪れる人も多いそう


レンガ・石造りの旧瀬田川洗堰。現在は一部分だけが残されています


川沿いに停まる、イベント名がプリントされたオレンジ色の3輪トラックが目印


［データ］
洗堰レトロカフェ
住所／大津市黒津四丁目地先（旧瀬田川洗堰）








開催日／毎月第4土曜日 ※悪天中止、そのほか臨時開催あり
開催時間／13時～17時または日没
駐車場／23台


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